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2008/07/07(月)
『シャッター以前』
地方新聞のコラムをまとめた小雑誌「コラム歳時記」(ニホンミック)を定期購読しています。今月は5月分のコラムがでています。

全国の地方紙を網羅しているので、地方独特の視点や内容など新潟と京都・滋賀と愛知しか知らない自分にとって、それ以外の地域を知ることのできる楽しい一冊です。
ここでいう「楽しい」は”funny”ではなく”interested”というニュアンスでの楽しい…ですね。おもしろおかしいというよりは、興味深くて楽しめるという意味合いで。

さて、そんな記事のひとつ、静岡新聞・大自在から

「シャッター以前」の姿勢

というコラムに目が向きました。
最近はブローニーフィルムのカメラを持ち歩いて、適当にパシャパシャ撮っています。素人レベル、個人レベルであればそれで十分なんでしょう。しかし、この記事を読むと、プロの姿勢を痛感することができるし、福祉研究や福祉教育にも通ずるものがあるように思います。少しその記事の内容を紹介して、自分の感じたことを書いてみたいと思います。
(記事の文章をそのまま掲載しておりません。自分なりに要約整理して記載しています)
写真家でありジャーナリストでもある岡村昭彦さんは、ベトナム戦争の報道写真が米国の「LIFE」に掲載されたこともある人です。そんな岡村さんの取り組む姿勢を示す言葉として”シャッター以前”という言葉があります。

「最初にカメラを持ったとき、フィルムの巻き方は知らなかった。だけど何にレンズを向けるかは知っていた」

シャッターを切る以前に、被写体の背景、本質に迫る思想や問題意識が必要だという意味だそうです。一枚の写真を撮るために、徹底的にその問題を調べ本を読み、赤い線を引いていたとのことです。「乏しい資料で大きなジャッジをするな」そういう言葉も岡村さんの言葉として残されています。
静岡県立大学付属図書館に、岡村さんの蔵書1万6千冊以上をおさめた「岡村文庫」がオープンしました。岡村文庫を手にして、刻々と変わり判断の難しい現代社会での、本質を見極める複眼的思考、「シャッター以前」の姿勢について考えていく必要があります。




自分たちが福祉研究をする中で、あるいは学生さんたちが実習等で実践をしようとする中で、”なぜその問題を取り上げるのか”、”なぜそういう手法を選んだのか”、”どう事実を受け止めるのか”、”何が問題なのか”…そういうったことを整理・熟考したうえで、”では、何ができるのか”という方法論を考えていく。。。福祉研究も福祉実践も進め方や考え方はある程度共通だと思います。
学生さんたちの実習巡回指導で、出来る限り「何故?」という問いかけをしています。自分自身にも「何故?何?どうして?」という問いかけを意識している(意識しているだけで具体性が伴わないことも多いのですが)つもりです。そういう取り組みの姿勢が、客観性のある根拠のある科学的援助、つまりは誰に対しても納得させることのできる説得力をもった援助につながっていくわけです。福祉は幸福追求権や生存権といった権利行使の具体的手段としてのサービス提供という側面があります。権利保障であるからこそ、援助は行き当たりバッタリではなく、きちんとした説明責任を伴います。理論に基づいた実践&実践から見出せる理論、このふたつが結合していく姿こそ、福祉研究者と福祉実践者が目指していくものだと考えます。
岡村さんがいう「シャッター以前」。シャッターを切る行為が福祉実践、シャッターを切る前の綿密な下調べが福祉研究。そうやって撮られた写真には強いメッセージ性、問題提起、問題解決力が伴うものと思いますし、福祉もまたそういうもの、そうあるべきものだと思うのです。
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